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夏休みの間に息子を本屋に連れて行ったら、一冊の本に夢中になってしまいました。すでに本屋にいる間に半分以上読んでしまっていました。あと少し待つから全部読み終えて他の読んでいない本を買った方がいいのではないかと聞いたら、それでもその本が欲しいというので買ってあげました。
Out of My Mindという小説で息子が普段読むエピックファンタジーのジャンルではありませんでした。生まれたときから全身麻痺で車椅子の生活している11歳のメロディーという女の子が主人公です。メロディーは体が動かないばかりか一人で食事もできず言葉も発せないので周囲からは精神障害もあるだろうと思われているのですが、実はとても優れた知能を持っています。
息子はいわゆる本の虫で今までに様々な本を読み、気に入れば同じ本を何回も何十回も読むタイプです。その子が今までに読んだ中で一番好きな本だと絶賛したのがこの本です。おそらくADDがあるために頭の中にある事を思い通りに表現できない自分の姿が脳性麻痺の主人公の姿と重なったのだろうと思います。
ADDは端からちょっと見ただけではわかりません。特に注意欠陥性のタイプはちょっと鈍い子としか受け取ってもらえない場合があります。周囲からは気づいてもらえなかったり、ぞんざいに扱われたり、押し出しの強い子ばかりが注目を浴びる中、息子は全てを冷静に観察して心の奥にしまっているのでしょう。色々と考えさせられました。
小学校高学年程度をターゲットとした本ですがとても良く書かれているので、大人でも十分楽しめます。また、子供向けに書かれているのだけに英語もそれほど難解ではありません(残念ながら日本語訳はありません)。英語のアマゾンサイトのレビューを読むと特に身体障害を持つ子供の親にはよく読まれている本のようです。
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