新学期が始まり、息子は今年も担任が二人ついているクラスに入りました。新しいクラスはそれなりに楽しいようです。今週はサッカーのある最後の週です。月曜日、金曜日、そして最後の日が土曜日で、それ以降は秋のリーグになります。
息子にとって、学校から帰った後宿題を要領よく済ませ、そのあとスポーツをするというのは至難の業です。はっきり言って、それが出来るくらいなら、ADDで苦労していません。しかも私が仕事に戻ったら、日本で言う学童保育のようなものに入れようと思っているので、どう考えても今週でサッカーは終わりです。そのかわり、大好きなカポエイラには火曜の夜と土曜の午後に行かせるつもりです。
つまり、月曜の今日はサッカーに行くはずだったのですが、学校から帰った後に頭の切り替えが出来ずにグズグズしていました。学校も始まったばかりなので、宿題も大した量が出ている訳ではないので、素早く済ませてサッカーへ連れて行こうと思いせかしたら、パニック状態に陥ってしまいました。
新学期が始まったばかりで頭の中が一杯なら、それはそれで理解できるので、今日は行きたくないと言えば良いのに、行くのか行かないのか聞いてもどっち付かずの返事しか帰って来ませんでした。どうも自分では決められないで困惑しているようなのです。
サッカーに行った方が良いというのは分かっているし、行くべきだとは分かっているけれど、そのためには宿題を済ませないといけない。でも今すぐに宿題を始めたくない。もう少しゆっくりとしたいけれど、そうしたらサッカーに行けなくなる…。そんな考えの堂々巡りで頭がパンクしてしまったようです。
夫は息子の場合、executive function(前頭葉が事の重大さを認識して判断を下す作業)が上手く働いていないのだと言います。Executive function は、やる事の優先順位も決めたりするようで、パブロフの犬のような訓練を重ねて習得できる事ではないので、動物には備わっていない脳の働きです。
おそらくそれが弱いか上手く作用していないために、息子は「トイレに行かなければならない」という体から脳に届くサインも無視してしまうのでしょう。
結局、今日はサッカーには連れて行かず、家でゆっくりさせたのですが、一つ気になる事がありました。今日はあまり夕食も食べずに、食事の後やけに沈んでいる様子なので、どうしたのか聞いた所「理由が分からないけれど、とても悲しい。」と言うのです。
早くも鬱が出て来てしまったのだろうかと警戒しました。その後、テレビでメトロポリタン・オペラのニーベルングの指輪の舞台裏をやっていて、それに興味を持って見ていたので、寝る前には気分を取り戻したようです。鬱ではなく、新学期の緊張や疲れ、または午後の口論が気分を沈ませたのかもしれないので、まだ何とも言えませんが、注意深く見守って行かなければならないと思いました。
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