3ヶ月ぶりにADDの薬を処方してくれている専門医に行って来ました。まずは排便問題が再燃している事を伝えました。息子の排便排尿問題は、ADDと深い関係があります。本人も言っている通り、iPadやゲームに夢中になっていると、トイレに行かなければいけないという脳からの指令も無視してしまうのだそうです。
対処には以前小児胃腸科の医師から指示されたように、下剤を毎日決まった時刻に与えて、毎日決まった時刻に排便する習慣をつけて体内に便が残らないようにする方法を取っています。おそらくそれで問題はしばらくすれば解決されると思いますが、別の方法としてnon-stimulantタイプのADDの薬を現在の向精神薬に加えて処方する事もできると言われました。アトモキセチンというのが薬品名だそうですが、日本でもストラテラという名前でカプセルが使われています。この薬は精神をリラックスさせる作用があるそうで、高血圧の治療にも使われているそうです。向精神薬と同時に与えても問題はないのだそうですが、薬の副作用として倦怠感が出る事もあると言われました。ただ、向精神薬のように、睡眠に影響を与えないので、もしも向精神薬の有効時間が切れた後に排便問題があるのならば、24時間有効なストラテラを処方する事もできるのだそうです。
また、夜尿症にはDesmopressinという薬も処方できると言われました。調べてみた所、糖尿病の患者や夜間の無呼吸症候群の治療にも使われるようで、尿の生産を減少させる薬なのだそうです。たしかに、息子はまだおねしょをするので、夜間のトレーニングパンツを履いているのですが、昼間の排便問題に比べれば、夜尿症など取るに足らない問題です。将来、友達の家に泊まりに行ったり、泊まり込みのキャンプに行くようになるまでに治らなければ、その時にまた考えれば良いと思いました。まずは昼間の問題を片付けなければなりません。
今の所は、下剤療法の効果を待つ事にします。おそらく、夏休みに入ってからぶり返して来た排便問題も、普段とは異なる不規則な生活が招いた結果だろうと私も医師も合意しました。医師によると、ADDの子供に排便問題が見られる事はたまにあるそうです。息子のようにADDを持つ子供には、規則的な生活習慣がとても大事なのです。
気になっていた投薬に関する疑問についても質問しました。ADDの薬を使っている殆どの子供達は、夏休みや週末に薬を控えているというのをよく聞くので、ADDの投薬は週に1回とか1年に1月とかの休みを入れたほうが良いのか、気になっていたからです。医師によると、投薬を学校が休みの間に控える理由は、向精神薬の副作用があるからなのだそうです。つまり、もしも副作用がないならば、また向精神薬を服用することによるメリットが大きいのならば、投薬を休む必要はないと言われました。
そして、薬をより長時間有効なコンサータに戻したいという旨も伝えました。現在息子は、朝9時から時には夜8時30分ごろまで、サマーキャンプやスポーツであれこれスケジュールに追われています。現在は、朝にメタデートCDを与え午後4時頃にリタリンも与えているのですが、コンサータにすれば朝の一錠で事は足ります。ただ、以前コンサータを与えた時に、夜なかなか寝付けないという問題があったので、それ以降有効時間の短いメタデートCDを与えていました。夏休みの間にコンサータを試して様子を見る予定です。睡眠不足にならず、9月に新学期が始まってもコンサータを使い続けられれば、アフタースクールの予定が立てやすくなります。
アメリカでは、コンサータが一時期手に入りませんでした。保険会社によっては、ずっとコンサータを処方し続けている所もあるのでしょうが、少なくとも私達家族の加入する保険会社は、ある日突然コンサータの処方を中止したので、びっくりしました。どうも製薬会社の特許の問題らしく、内容がかなり複雑で私には理解できないのですが、コンサータが一定の効き目を長時間保つ為に導入した技術というのが独特のものらしく、その特許が2014年位まであるのだそうです。ともかく、コンサータのジェネリック版が出来たそうで、それは私達の加入する保険会社も処方してくれるようなので、それをこれからは使って行く事になりそうです。